リバース・リストカールの正しいフォーム|前腕伸筋群・テニス肘予防の筋トレを徹底解説

リバース・リストカール(reverse wrist curl)

リバース・リストカールとは主に前腕伸筋群(ぜんわんしんきんぐん)を鍛える筋トレ種目です。

リバース・リストカールは「テニス肘予防の専門種目」と呼ばれる、前腕をベンチに固定して手関節の伸展動作(背屈)でダンベルを巻き上げるアイソレーション種目です。

特に前腕伸筋群11筋を網羅的に鍛えられ、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の予防+前腕の外側ライン作りに直結する重要種目です。

このページではリバース・リストカールの正しいフォーム、動作のポイントや注意点、呼吸法などを初心者の方でも理解しやすいように画像、動画つきで解説します。また、目的別(筋力アップ・筋肥大・ダイエット)に応じた重量、回数、セットリストカールとの使い分けまで包括的にご紹介します。

この記事で分かること:

リバース・リストカールで鍛えられる筋肉
正しいフォームと動作のポイント
呼吸法と目的別の重量・回数
テニス肘予防効果
関連トレーニング種目

強化される筋肉

muscle20

前腕伸筋群(腕橈骨筋長撓側手根伸筋短撓側手根伸筋総指伸筋小指伸筋尺側手根伸筋回外筋長母指外転筋短母指伸筋長母指伸筋示指伸筋

前腕伸筋群11筋を網羅的に強化

リバース・リストカールの特徴:

① 前腕伸筋群11筋
腕橈骨筋・長撓側手根伸筋・短撓側手根伸筋(橈側)
総指伸筋・小指伸筋・尺側手根伸筋(尺側)
回外筋(深層)
長母指外転筋・短母指伸筋・長母指伸筋・示指伸筋(母指・示指の伸筋)

② 機能
手関節伸展(背屈)
指の伸展
母指の伸展

③ 場所
前腕の外側(手の甲側)
「前腕の外側ライン」

「テニス肘との関係」

前腕伸筋群とテニス肘:

① テニス肘とは
上腕骨外側上顆炎
外側上顆に痛み

② 原因
前腕伸筋群の使い過ぎ
特に短撓側手根伸筋
反復ストレス

③ 「予防+リハビリ」
本種目で前腕伸筋群を強化
筋力バランス改善
テニス肘予防

④ 該当する人
テニス愛好家
PCマウス使用者
料理人
大工

「単関節運動(アイソレーション)」

リバース・リストカールの特徴:

① 手関節のみを動かす
前腕伸筋群を選択的に刺激

② リストカールより負荷小
前腕伸筋群は弱い
軽重量が必須

③ 「仕上げ種目」
前腕トレの最後
前腕の外側UP

「前腕の外側ライン」の重要性

なぜ前腕伸筋群を鍛えるか:

① 見える筋
手の甲側
「前腕の太さ」を強調

② 屈筋とのバランス
屈筋優位=テニス肘リスク
伸筋強化=バランス改善

③ 「ハの字」の前腕
外側ラインのはっきりした前腕
立体的

関節の動き

手関節においては伸展(背屈)動作が行われます。

運動の方法

リバースリストカール (写真1)ファーストポジション

リバースリストカール (写真2)セカンドポジション

  1. 床にひざまずき、前腕部をベンチ台に固定します。このとき手のひらが下を向く(アンダーグリップ)ように片手でダンベルを握ります
  2. 手の甲を伸ばすようにしながら手首を曲げます。(手関節を掌屈させます)(写真1)
  3. 前腕をベンチ台にしっかり固定し、手首を中心とした手関節を伸展(背屈)動作を行います。(写真2)
    十分に巻き上げたらゆっくりと同じ軌道を通りながらスタート位置まで戻します
  4. 以後、運動動作を必要回数繰り返します

「アンダーグリップ+前腕固定」が基本

リバース・リストカールの基本姿勢:

① 床にひざまずく
安定した姿勢
シーテッド版(座位)も可

② 前腕部をベンチに固定
手首から先がベンチ外
前腕は動かさない

③ アンダーグリップ(手のひらが下)
前腕伸筋群がメイン
手のひらが上=リストカール(別種目)

④ 結果
純粋な手関節伸展
前腕伸筋群に集中

「掌屈→背屈」の2段階動作

リバース・リストカールの可動域:

① 第1段階:掌屈(手首を曲げる)
手の甲を伸ばす
前腕伸筋群がストレッチ
開始位置

② 第2段階:背屈(手首を反らす)
手の甲側に持ち上げ
前腕伸筋群が収縮
フィニッシュ位置

③ 全可動域を使う
ストレッチ+収縮
最大刺激

呼吸方法

  • 開始姿勢で息を吸い、息を吐きながらダンベルを巻き上げます息を吸いながら開始姿勢にダンベルを戻します

ONE-POINT

  • この種目はバーベルを用いて行っても良いです。
  • どうしても動作がブレてしまうようであれば、あまったもう片方の手で前腕を固定すると良いでしょう。

「軽重量から」が最重要

リバース・リストカール特有の注意:

① 前腕伸筋群は弱い
屈筋群より筋力低い
リストカールより軽め

② 推奨重量
リストカールの半分から
「効かせる」のが優先

③ 結果
テニス肘予防
怪我予防
正しいフォーム習得

「バーベル版・ダンベル版」

実施バリエーション:

① ダンベル版(基本・写真)
片手ずつ
左右独立
マインドマッスルUP

② バーベル版
両手同時
効率的

③ 推奨
初心者=ダンベル片手ずつ
中・上級者=バーベル両手同時

「もう片方の手で前腕を固定」

動作の安定化:

① 動作がブレる場合
反対の手で前腕を押さえる

② 効果
動作軸の安定
純粋な手関節伸展
マインドマッスルUP

反復回数とセット数

目的別に応じた反復回数とセット数をご紹介します。

  • 筋力アップ運動動作が8〜10回で限界を迎えるような高負荷
  • 筋肥大運動動作が12〜15回で限界を迎えるような中負荷
  • ダイエット・テニス肘予防運動動作が20回以上反復可能な低負荷

※初心者の方は正確なフォームで15〜20回程度反復できる重量で行います。
※セット数は3〜4セットくらいで行います。

「リストカールより軽め」

リバース・リストカールの重量設定:

① 前腕伸筋群は弱い
リストカールの半分
「効かせる」が優先

② 一般的な目安(片手ダンベル)
初心者=1〜3kg
中級者=3〜5kg
上級者=5〜8kg

③ フォーム優先
重量より正確性
「全可動域」を意識

リバース・リストカールとテニス肘予防

本種目の最重要効果:

「テニス肘(上腕骨外側上顆炎)」とは

代表的な肘の障害:

① 病態
上腕骨外側上顆の炎症
前腕伸筋群の起始部

② 症状
肘外側の痛み
物を持つと痛む
ドアノブを回すと痛む

③ 好発する人
テニス愛好家(バックハンド多用)
PCマウス使用者
料理人・大工
40〜50代に多い

④ 別名
「テニス肘」
「マウス肘」
「外側上顆炎」

「予防+リハビリ」

リバース・リストカールの効果:

① 前腕伸筋群の強化
「腱の付着部」を守る
炎症予防

② 筋力バランス改善
屈筋優位を改善
「綱引きバランス」

③ 適切な負荷で実施
軽重量×高回数
「機能改善」優先

④ 痛みがあれば即中止
炎症期は禁忌
整形外科医に相談

「ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)」との違い

肘の障害2大疾患:

① テニス肘(外側上顆炎)
前腕伸筋群の障害
本種目で予防

② ゴルフ肘(内側上顆炎)
前腕屈筋群の障害
リストカールで予防

③ 両方併用が理想
すべての肘障害予防

「リストカールとの使い分け」

両種目の特性:

「リストカール」
オーバーグリップ=手のひら上
掌屈動作
前腕屈筋群
握力UP

「リバース・リストカール(本記事)」
アンダーグリップ=手のひら下
背屈動作
前腕伸筋群
テニス肘予防

「腕トレメニュー」での位置づけ

理想的な順序:

① 上腕二頭筋種目(バーベルカール等)
② 上腕三頭筋種目(ナロー・ベンチプレス等)
③ ハンマーカール(腕橈骨筋・上腕筋)
④ リストカール(前腕屈筋群)
⑤ リバース・リストカール(本記事)(前腕伸筋群・仕上げ)

「前腕筋」のバランス強化

完璧な前腕作り:

① 前腕屈筋群=リストカール
握力UP
手のひら側

② 前腕伸筋群=リバース・リストカール(本記事)
テニス肘予防
手の甲側

③ 腕橈骨筋=ハンマーカール
前腕の太さ

④ これらすべて
完璧な前腕
立体的

「現代人のテニス肘問題」

なぜ予防が重要か:

① PC・スマホ社会
マウス使用でテニス肘
「マウス肘」急増

② キーボード入力
反復ストレス
慢性化

③ 解決法
本種目で予防
定期的に強化

「スポーツ選手」にも重要

該当スポーツ:

① テニス
バックハンドでリスク

② ゴルフ
スイング動作

③ バドミントン
スマッシュ動作

④ クライミング
握り続ける動作

⑤ 武道
道具を握る動作

「健康寿命」延伸

加齢との関係:

① 加齢でテニス肘増加
40〜50代に多発
筋力低下

② 予防
定期的な前腕トレ
本種目が最適

③ 結果
長期的な活動性UP
「健康寿命」延伸

「自宅でも可能」

ホームジムでの活用:

① 必要な道具
ダンベル1〜2kg
椅子・ベンチ

② 効果
ジムなしでも前腕伸筋強化
テレビを見ながらでも可

③ 推奨
毎日少しずつでもOK
「効かせる」意識

関連する効果

① 前腕伸筋群11筋の発達
「前腕の外側ライン」UP

② テニス肘予防
本種目の最大効果

③ マウス肘・ゴルフ肘予防
すべての肘障害に有効

④ 筋力バランス改善
屈筋+伸筋のバランス

⑤ スポーツパフォーマンスUP
テニス・ゴルフ・武道

関連する障害の予防

① テニス肘(上腕骨外側上顆炎)
本種目の最重要効果

② 手関節障害
軽重量で実施

③ 腱鞘炎
適切な負荷で予防

④ 「マウス肘」
PCユーザー必須

YOU TUBE

リバース・リストカール

関連種目

■ フリーウエイト・トレーニング■

【リストカール・ハンマーカール・リバースカール・バーベルカール・ダンベルカール・プリチャーカール・コンセントレーションカール】

■ マシントレーニング■

【ケーブルカール・マシンカール】

■ 自重トレーニング■

【チンニング・デッドリフト】

■ その他■

【グリッパー・ハンドグリップ】

まとめ

リバース・リストカールについて解説してきた内容を整理します。

前腕伸筋群11筋を鍛える
「テニス肘予防の専門種目」
「単関節運動(アイソレーション種目)」
床にひざまずく(または座位)
前腕をベンチに固定
アンダーグリップ(手のひら下向き)
手関節掌屈=開始位置(手の甲を伸ばす)
手の甲側に持ち上げ=背屈
巻き上げで吐き、戻す時に吸う
・目的別:筋力8〜10回/筋肥大12〜15回/テニス肘予防20回以上
初心者は15〜20回×3〜4セット
軽重量で高回数=前腕伸筋の特性
ダンベル版・バーベル版もあり
もう片方の手で前腕を固定も有効
リストカールと併用が理想

リバース・リストカールは前腕伸筋群11筋の集中強化+テニス肘予防+「前腕の外側ライン」作り+筋力バランス改善+マウス肘予防に直結する重要種目です。リストカール(屈筋)+リバース・リストカール(伸筋・本記事)の組み合わせで、前腕を多角的に発達させテニス肘・ゴルフ肘の両方を予防することができます。前腕固定+アンダーグリップ+全可動域+軽重量で高回数+筋力バランスでリバース・リストカールの効果を最大化しましょう。

参考文献・出典

・厚生労働省 e-ヘルスネット「運動・トレーニング」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/

・日本ストレングス&コンディショニング協会(JATI)https://www.jati.jp/

・日本臨床スポーツ医学会「スポーツ障害・テニス肘」http://www.rinspo.jp/

・日本整形外科学会「肘関節疾患・上腕骨外側上顆炎」https://www.joa.or.jp/

・日本手外科学会https://www.jssh.or.jp/

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