ショルダーサークル(shoulder circle)
ショルダーサークルとは主に三角筋(さんかくきん)、ローテーターカフ、僧帽筋(そうぼうきん)、大胸筋(だいきょうきん)、広背筋(こうはいきん)など肩周辺の筋肉をバランスよく鍛える複合筋トレ種目です。
ショルダーサークルは「肩のオールラウンド種目」と呼ばれる、ダンベルを使って肩を支点に大きな円を描く動作で、肩関節の全方向の動き(屈曲・伸展・外転・内転・外旋・内旋)を一度に行う独特な複合エクササイズです。
このページではショルダーサークルの正しいフォーム、動作のポイントや注意点、呼吸法などを初心者の方でも理解しやすいように画像、動画つきで解説します。また、10種類の肩周辺筋の強化+活用法まで包括的にご紹介します。
この記事で分かること:
・ショルダーサークルで鍛えられる筋肉
・正しいフォームと動作のポイント
・呼吸法と注意点
・肩関節全方向動作の意味
・肩トレでの活用法
強化される筋肉
肩甲下筋、大胸筋、広背筋、大円筋、棘下筋、小円筋、菱形筋群、僧帽筋、肩甲挙筋、三角筋
肩周辺10種類の筋肉を同時強化
ショルダーサークルで鍛えられる筋肉:
① 三角筋(前部・中部・後部)
・肩関節の主要筋
・3部位すべてに刺激
② ローテーターカフ4筋
・棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋
・肩関節の動的安定
③ 大胸筋
・肩関節屈曲・内転
・胸の筋
④ 広背筋・大円筋
・肩関節伸展・内転・内旋
・背中の筋
⑤ 僧帽筋・菱形筋・肩甲挙筋
・肩甲帯の運動
・姿勢維持
「複合エクササイズ(コンパウンド)」:
ショルダーサークルの特徴:
① 複数の関節を同時に動かす
・肩関節+肩甲帯
② 複数の筋を同時に刺激
・10種類の筋を網羅
③ 機能的な動き
・日常動作に近い
・協調性UP
④ 効率的
・1種目で全方向を網羅
「肩のオールラウンド種目」:
なぜ「オールラウンド」か:
① 全方向の動き
・屈曲・伸展・外転・内転・外旋・内旋
・すべてを含む
② 肩周辺すべてを刺激
・10種類の筋を網羅
・肩のすべて
③ ウォームアップに最適
・肩関節を温める
・可動域UP
関節の動き

肩関節においては屈曲、伸展、外転、内転、外旋、内旋、肩甲帯においては外転、内転、下方回旋、上方回旋、挙上、下制が行われます。
運動の方法


- 足幅は肩幅よりやや広目に広げ立位になります。このときにしっかりと背筋を伸ばすように心掛けましょう。
- 両手にダンベルを持ちます。このとき写真1のように右手で持ったダンベルは大腿部前面を向き、左手で持ったダンベルは手のひらが前方を向くように構えます。(勿論、左右逆転しても構いません)
- 肩を支点にし、大きく円を描くように動かします。運動動作中、常に手の平がお互いに向かい合うように行います。
- 同じ軌道を通りながらスタート位置まで戻します。
- 以後、運動動作を必要回数繰り返します。ショルダーサークルは肩周辺の筋肉をバランス良く鍛える複合エクササイズです。
「肩を支点に大きな円」がポイント
ショルダーサークルの動作:
① 肩関節を支点
・固定点として
・その周りを腕が動く
② 大きな円を描く
・可動域を最大に使う
・「肩のすべての動き」を含む
③ 手のひらが向かい合う
・左右で対称な動き
・軌道の確認に有効
④ 動きが連続
・屈曲→外転→伸展→内転
・「サークル(円)」を完成
「片手ずつ」も可:
実施バリエーション:
① 両手同時(基本)
・左右の連動
・バランス感覚
② 片手ずつ
・片側に集中
・動作の確認
③ 推奨
・初心者=片手ずつから
・慣れたら両手同時
呼吸方法
- 開始姿勢で息を吸い、息を止めながら運動動作を行います。運動動作終盤に近づくにつれ息を徐々に吐き出します。
ONE-POINT
- 肩に痛みや違和感のある方はこの種目の実施はさけてください。
- バリエーションとしてメディシンボールを用いて行う方法もあります。
「軽重量+ゆっくり」が基本
ショルダーサークルの実施法:
① 軽重量
・1〜3kgのダンベル
・「肩を温める」程度
② ゆっくり動かす
・反動を使わない
・「制御」を重視
③ 痛みがあれば中止
・肩関節障害の方は禁忌
・無理しない
④ 回数
・10〜15回×2〜3セット
・左右両方向に動かす
「メディシンボール版」:
バリエーション:
① メディシンボール使用
・1〜3kgのボール
・両手でボールを持つ
・大きな円を描く
② 利点
・両手が連動
・体幹も鍛える
・機能的
ショルダーサークルの活用法
ショルダーサークルの使い方:
「ウォームアップに最適」:
筋トレ前の準備運動:
① 肩関節を温める
・血流UP
・可動域UP
② 肩トレ前
・ベンチプレス・ショルダープレス前
・怪我予防
③ デスクワーカー
・仕事の合間に
・肩こり予防
「クールダウンにも有効」:
筋トレ後のリカバリー:
① 軽重量で循環促進
・老廃物除去
・疲労回復
② 筋肉の柔軟性維持
・翌日の筋肉痛軽減
「現代人の肩こり対策」:
オフィスでの活用:
① デスクワーク中
・軽くダンベルorペットボトル
・1〜2分でOK
② 効果
・血流改善
・肩こり予防
・姿勢改善
「肩トレメニュー」での位置づけ:
理想的な使い方:
① ウォームアップ=ショルダーサークル(本記事)
② プレス系=シーテッド・ダンベルプレス
③ レイズ系=サイドレイズ・リアレイズ
④ ローテーターカフ=エクスターナルローテーション
⑤ シュラッグ=ショルダーシュラッグ
⑥ クールダウン=ショルダーサークル(再)
「スポーツ選手のウォームアップ」:
特に有効なスポーツ:
① 野球
・投球前
・肩関節の準備
② テニス
・サーブ前
・可動域UP
③ 水泳
・泳ぐ前
・肩関節を温める
④ バレーボール
・スパイク前
関連する効果:
① 肩周辺10種の筋を同時刺激
・バランスよく強化
② 肩関節可動域UP
・全方向の動き
③ ウォームアップ
・怪我予防
④ 肩こり予防
・血流改善
⑤ 機能性UP
・肩のオールラウンド
関連する障害の予防:
① 肩関節障害
・ウォームアップとして
・怪我予防
② 四十肩・五十肩
・可動域維持
③ 肩こり
・血流改善
④ 投球障害肩
・ウォームアップとして
YOU TUBE
関連種目
■ フリーウエイト・トレーニング■
【バックプレス・シーテッド・ダンベルプレス・アーノルドプレス・フロントレイズ・ベントオーバーフロントレイズ・サイドレイズ・リアレイズ・クロスボディ・デルトレイズ・アップライトローイング・ショルダーシュラッグ・ベントオーバーショルダーシュラッグ・インターナルローテーション・エクスターナルローテーション・スタンディングチューブ・エクスターナルローテーション・プローン・エクスターナルローテーション・プローン・オーバーヘッドエクスターナルローテーション・リバース・サイドレイズ】
■ ボールエクササイズ■
■ チューブエクササイズ■
【エンプティカンエクササイズ・スタンディングチューブリアレイズ・スタンディングチューブ・インターナルローテーション・スタンディングチューブ・エクスターナルローテーション・ホリゾンタルアーム・エクスターナルローテーション】
■ ギムニクエクササイズ■
まとめ
ショルダーサークルについて解説してきた内容を整理します。
・三角筋+ローテーターカフ4筋+僧帽筋+菱形筋+肩甲挙筋+大胸筋+広背筋+大円筋+肩甲下筋=肩周辺10種類を鍛える
・「肩のオールラウンド種目」
・肩関節の全方向(屈曲・伸展・外転・内転・外旋・内旋)を含む
・「複合エクササイズ」=肩周辺をバランスよく
・立位+足幅は肩幅よりやや広目
・背筋を伸ばす
・両手にダンベル(手のひらが向かい合う)
・肩を支点に大きな円を描く
・左右両方向に動かす
・軽重量(1〜3kg)+ゆっくり動かす
・開始姿勢で息を吸い、動作終盤で吐き出す
・10〜15回×2〜3セット
・肩に痛み・違和感ある方は禁忌
・メディシンボール版もあり
ショルダーサークルは肩周辺10種類の筋を同時刺激+肩関節全方向の動き+ウォームアップ・クールダウン+肩こり予防+ハイ機能性を一度に得られる「肩のオールラウンド種目」です。本格的な肩トレの前後+デスクワークの合間+スポーツ前のウォームアップとして活用することで、肩関節の健康と機能を保つことができます。軽重量+肩を支点+大きな円+ゆっくり+痛みのない範囲でショルダーサークルの効果を最大化しましょう。
参考文献・出典
・厚生労働省 e-ヘルスネット「運動・トレーニング」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
・日本ストレングス&コンディショニング協会(JATI)https://www.jati.jp/
・日本臨床スポーツ医学会「スポーツ障害」http://www.rinspo.jp/
・日本整形外科学会「肩関節疾患・スポーツ障害」https://www.joa.or.jp/
・日本肩関節学会「肩関節疾患」https://katakansetsu.jp/





