体力ピラミッド(たいりょくぴらみっど)
英語名称
physical strength pyramid(フィジカル・ストレングス・ピラミッド)
解説
体力ピラミッドは基礎体力の概念を説明するときによく用いられる用語で”パフォーマンス・ピラミッド”と呼ばれることもあります。
これはアリゾナ大学のリチャード博士が提唱した概念なのですが、要するスポーツに必要な要素をピラミッドの石積みに見立てて説明したものです。
ピラミッドを建設するときに一番下の土台には大きく安定した石を置きます。
この土台がしっかりしていればしているほどその上に石をたくさん積み上げることができます。
もし、土台がぐらついていれば石を高く積み上げることはできません。
それどころか土台ごとピラミッドが崩壊してしまう危険性すらあります。
この土台に相当するのが全身持久力、柔軟性です。
図を見ると日常生活という大地に全身持久力、柔軟性が一番密接しているのが解かると思います。
その上に筋持久力、筋力などといった他の体力要素が連なります。
ここで特筆したいのはピラミッドの大きさは土台の広さに比例するということです。
つまり、土台になっている全身持久力や柔軟性が高いほど、上に築く筋持久力や筋力の能力は大きくなる可能性があるのです。
全身持久力や筋力が不十分な状態でスキルを高めることはできません。